この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あんなこんなエロ短編集
第30章 シラナイカオ

実家を思い出すだけで、
未奈は迷子になった子供のように不安になる。
その子供の時、4歳上の兄・由剣は大人しく内向的だった。
未奈は明るく活発なほう。
顔はあまり似ておらず、
由剣は一重の目・低い鼻・薄い唇。
未奈はぱっちりした二重の瞳に、スッと通った鼻筋・
ぽってりと愛らしい唇の持ち主だった。
風貌に合わせ子供の世界の優劣は残酷なほど変わる。
子供は大人よりも容姿がどれだけ他人に影響を与える
か知っている。
その通り、未奈の周りには友達が沢山いて毎日が
賑やかだった。
初めて男の子から告白されたのは小学校4年の時。
幼児期の気まぐれな「〇〇ちゃんと結婚する~」と
いう意味を理解していない言葉ではなく、
もう恋愛の入り口に立っている少年からの言葉だった。
未奈は了承し付き合い始めた。
その男の子も未奈も抜きん出て成績が良く、
友達は冷やかすと同時に心底羨んでいた。
未奈は迷子になった子供のように不安になる。
その子供の時、4歳上の兄・由剣は大人しく内向的だった。
未奈は明るく活発なほう。
顔はあまり似ておらず、
由剣は一重の目・低い鼻・薄い唇。
未奈はぱっちりした二重の瞳に、スッと通った鼻筋・
ぽってりと愛らしい唇の持ち主だった。
風貌に合わせ子供の世界の優劣は残酷なほど変わる。
子供は大人よりも容姿がどれだけ他人に影響を与える
か知っている。
その通り、未奈の周りには友達が沢山いて毎日が
賑やかだった。
初めて男の子から告白されたのは小学校4年の時。
幼児期の気まぐれな「〇〇ちゃんと結婚する~」と
いう意味を理解していない言葉ではなく、
もう恋愛の入り口に立っている少年からの言葉だった。
未奈は了承し付き合い始めた。
その男の子も未奈も抜きん出て成績が良く、
友達は冷やかすと同時に心底羨んでいた。

