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あんなこんなエロ短編集
第30章 シラナイカオ

何かの弾みで別れてしまった。
理由はもう覚えていない。
が、自信家だった未奈はさらに自信をつけ、
スポーツに勉強に友達付き合いに邁進した。
兄は対照的な子供だった。
いつも俯いており、
受け答えにも吃り、目線もキョロキョロと定まらない。
友達といるのを見たことがない。
猫背で、
担任からも「お~い、そこの奴!
お前名前何だったっけ?」と言われていた。
周りから失笑をかっていた。
ーーーー未奈は私立中学に合格し、
世間ではお嬢様高校と言われる高校に通い始めた。
由剣は近所の公立高校を出たあと家におり、
たまに思い出したようにバイトに出るくらいだった。
未奈は高校でも常に人の輪の中心にいた。
他校の生徒が未奈を見に来たりもした。
恥ずかしい素振りをしながら、
心の中では『やっぱり私は綺麗』そう思っていた。
理由はもう覚えていない。
が、自信家だった未奈はさらに自信をつけ、
スポーツに勉強に友達付き合いに邁進した。
兄は対照的な子供だった。
いつも俯いており、
受け答えにも吃り、目線もキョロキョロと定まらない。
友達といるのを見たことがない。
猫背で、
担任からも「お~い、そこの奴!
お前名前何だったっけ?」と言われていた。
周りから失笑をかっていた。
ーーーー未奈は私立中学に合格し、
世間ではお嬢様高校と言われる高校に通い始めた。
由剣は近所の公立高校を出たあと家におり、
たまに思い出したようにバイトに出るくらいだった。
未奈は高校でも常に人の輪の中心にいた。
他校の生徒が未奈を見に来たりもした。
恥ずかしい素振りをしながら、
心の中では『やっぱり私は綺麗』そう思っていた。

