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あんなこんなエロ短編集
第30章 シラナイカオ

「声を出すな。
刺すぞ」
未奈はガタガタ震えた。
叫ばなければ。
1階には母がいる。
父はまだ仕事だが、
母を呼べば警察に連絡するはず。
息を吸った。
その時………………
微かな痛みが首に走った。
「…………痛い……………」
指で首に触れると、
ぬるっとした液がついた。
指を見ると真っ赤だ。
本気だ、兄は。
未奈は怯えた。
怯える未奈を嘲笑うように、
兄は未奈のスカートに手をかけた。
「い……………いや!」
「黙れ、クソ女!!」
目の前に拳が現れたと思ったら、左頬に衝撃が
走った。
床に崩れ落ちる。
和室の自分の部屋の、
い草の香りがした。
刺すぞ」
未奈はガタガタ震えた。
叫ばなければ。
1階には母がいる。
父はまだ仕事だが、
母を呼べば警察に連絡するはず。
息を吸った。
その時………………
微かな痛みが首に走った。
「…………痛い……………」
指で首に触れると、
ぬるっとした液がついた。
指を見ると真っ赤だ。
本気だ、兄は。
未奈は怯えた。
怯える未奈を嘲笑うように、
兄は未奈のスカートに手をかけた。
「い……………いや!」
「黙れ、クソ女!!」
目の前に拳が現れたと思ったら、左頬に衝撃が
走った。
床に崩れ落ちる。
和室の自分の部屋の、
い草の香りがした。

