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あんなこんなエロ短編集
第31章 わたしは女優

その日はいつもより早く帰宅できた。
夜1時。
マンションに入ると静か。夫は寝てるらしい。
そう思ってリビングに行くと、
スウェット姿の夫が座っており驚いた。
美華に背中を向ける格好だ。クリーム色のソファー
の背もたれで背中から上が見えた。
「きゃっ!……びっくりした………
また眠れないの?」
前もあった。不眠症なのだろうか?
ジョキン、ジョキッ。
刃物が擦れるような音がし夫の背中から覗き込む。
「…………………ひっ…………」
リビングのテーブルには数々の写真が散らばってい
る。
佐竹と腕を絡めてホテルから出てくる美華。
佐竹にキスしている美華。
何故かベッドでまぐわっている写真もある。
一糸纏わず迎合した佐竹と美華。
大きく開いた美華の脚の付け根に顔を埋める佐竹。
その写真の何枚かがハサミで切られてある。
傍らには料理用の大きなハサミが転がっていた。
「なっ、何なのこれっ!!」
叫ぶと、
夫はゆらりと立上がった。
浮遊霊のようだ。ふらふら揺れている。
が、目は醒め切っており妙に澄んでいた。
「こ、これは何?いたずらよっ、嫌がらせよ!!
いくらでも合成できるんだもの!
わたしじゃないわ!!」
夜1時。
マンションに入ると静か。夫は寝てるらしい。
そう思ってリビングに行くと、
スウェット姿の夫が座っており驚いた。
美華に背中を向ける格好だ。クリーム色のソファー
の背もたれで背中から上が見えた。
「きゃっ!……びっくりした………
また眠れないの?」
前もあった。不眠症なのだろうか?
ジョキン、ジョキッ。
刃物が擦れるような音がし夫の背中から覗き込む。
「…………………ひっ…………」
リビングのテーブルには数々の写真が散らばってい
る。
佐竹と腕を絡めてホテルから出てくる美華。
佐竹にキスしている美華。
何故かベッドでまぐわっている写真もある。
一糸纏わず迎合した佐竹と美華。
大きく開いた美華の脚の付け根に顔を埋める佐竹。
その写真の何枚かがハサミで切られてある。
傍らには料理用の大きなハサミが転がっていた。
「なっ、何なのこれっ!!」
叫ぶと、
夫はゆらりと立上がった。
浮遊霊のようだ。ふらふら揺れている。
が、目は醒め切っており妙に澄んでいた。
「こ、これは何?いたずらよっ、嫌がらせよ!!
いくらでも合成できるんだもの!
わたしじゃないわ!!」

