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あんなこんなエロ短編集
第33章 マタ逢イマショウ
ーーーふっと目を開けた。


白い光が見える。眩しい。


「あ!


気づいた………」



人の頭が夢乃を覗き込んでいる。


年若い声。



「おお、生きていたか。


良かった……か、どうかはちょっとな……」


違う人の声もした。


「あ………私は…………」


夢乃は自分の声がやけに低く、


嗄れていることに気づいた。


段々目が慣れてきて頭を起こし辺りを見回した。


「何?ここは」



廃校になった学校の教室のような場所………



壁はヒビだらけで窓ガラスは半分割れ無くなってお


り空気が冷たい。


「はあ?


お婆さんやっぱ頭打ったのかな」


高校生位だろうか。汚れた白いワイシャツに制服のよ


うなズボン姿だ。


短い黒髪、精悍な顔立ち。


10代らしき男子が夢乃の額を触り


「発熱はしてなさそうだけどね」



「しかし………


お婆さんがもう動けないとなると、


儂ら二人になるな」もう一人の男は年配者だ。


60代位だろうか。髪は半分白い。


着ているスーツはぐしゃぐしゃに縒れ、


土が着いている。


「お婆さんって………


何よ!あなたたち、失礼でしょ!


私はまだ20代よ」


二人の男は顔を見合せ、


「倒れた時に頭打ったからかな…」


「いや、非常時だから混乱してるのかもしれんぞ」


と頷き合っている。


「混乱って!!


どういう意味よ!………あれっ?


私の手……どうしてこんなにシワが多いのよ」


自分の手首を見るといやに色黒で、


ひび割れたようなシワが沢山ある。


それだけじゃない。


「え?何この格好…………


着物じゃない!!いつ着たのよ?!」


脚がすうすうすると思ったら、


茶色い色の着物らしき衣を着ていた。


足袋を履いている。


「これは混乱というか錯乱だな。


自分の顔見てみろよお婆さん」































































































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