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あんなこんなエロ短編集
第34章 君に逢いたい
「なゆみどこ?」


雄大が尋ねるとサラリーマンはぎょっとし


「ヴっ、臭いっ」と手で口を覆う。


「失敬だな。僕は常に清潔だよ?


で、なゆみ知らない??どこ?」


サラリーマンは眉間にシワを寄せ口を覆ったまま、


雄大を見つめた。


(そんなに僕に見惚れてるのか)


仕方ない。


皆僕のような秀でた人間には憧れを抱くもの。


しかしサラリーマンは見つめたあとギョッとし、


「お前………あっ、


なゆみの!!」と叫ぶと走り出した。



雄大はカッと目を見開き、


全速力で追いかけた。


サラリーマンの足は速く角部屋のインターホンを押し


部屋の中へ入っていく。


「うおおーーーーー」


獣そのものの雄叫びをあげ雄大はその部屋の扉に突進


した。床がズドドドドと揺れる。


閉められた扉に体ごとタックルする。


ドンドン


ドンドン!!


「あ~け~ろ~」


ミシッ


扉が軋む。


扉周りの壁にヒビが入った。



『きゃあああ!

地震??』『何だ?何事だっ』


他の部屋から人が飛び出してきたが


雄大の目には入らない。


『何あれ……………??体当たりしてるわ』
『力士?にしては汚いな………』
『見てっ、股間が出てるっ』
『きゃーっ、変態よ!警察!警察呼ばなきゃ』


同じ階の住人は叫ぶが雄大の凄まじさに


腰が抜けたらしく、


皆その場にへたりこんだ。



ドーン


大きな音をあげ、


雄大は玄関扉を破壊した。


「ふうっ。


手を焼かせやがって」


(額に光る汗は美しい。


僕は罪な存在だなーーー)


雄大は「なゆみ!!


いるんだろ?!助けにきたぜ、どこだ??」


部屋の中は一般的な家庭用マンションの部屋らしい。


























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