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あんなこんなエロ短編集
第6章 夢で逢えたら

「おはよー!みー」
友達・ハズキが背中を叩いてきた。
「おはよ………」
美帆は寝不足のままだ。
玄関から靴箱へ、大量の生徒たちが流れるように入っ
てくる。
美帆は意識しないように努めた。
「ハズキちゃん今日の物理のテスト自信ある?」
「ないよー、物理苦手だもん」
話しながら教室に向かう。
岡平陸人はいない。
どこかホッとする。
「ほーい、皆席着いたかー」
担任の磯川(いそかわ)が出席簿を持ち入って来た。
慌てて自分の席に座る。
(あれ…………?)
意識しないように努めたのだが、
どうしても岡平陸人を探してしまった。
ところが居ないのだ。
どこにも。
(休みかな?)
「あ~、皆に話がある!
岡平陸人だが、ご家族の事情で転校することになった」
「…………え」
美帆の口は半開きだ。
「えー、今すぐってこと?」
「聞いてないんだけどー」
岡平陸人と仲の良かったグループの男子が戸惑いの声
を挙げた。
「ああ、残念だが急でな。
お前ら仲良いなら連絡取れるだろー」
教室内がざわつく。
(…………………そうなんだ………)
美帆の頭を過ぎったのは、
昨日の陸人の目。
冷めてるふうでもなく、睨むでもなく、驚くでもな
く……………………
ただ一瞬、美帆を見ていた。
友達・ハズキが背中を叩いてきた。
「おはよ………」
美帆は寝不足のままだ。
玄関から靴箱へ、大量の生徒たちが流れるように入っ
てくる。
美帆は意識しないように努めた。
「ハズキちゃん今日の物理のテスト自信ある?」
「ないよー、物理苦手だもん」
話しながら教室に向かう。
岡平陸人はいない。
どこかホッとする。
「ほーい、皆席着いたかー」
担任の磯川(いそかわ)が出席簿を持ち入って来た。
慌てて自分の席に座る。
(あれ…………?)
意識しないように努めたのだが、
どうしても岡平陸人を探してしまった。
ところが居ないのだ。
どこにも。
(休みかな?)
「あ~、皆に話がある!
岡平陸人だが、ご家族の事情で転校することになった」
「…………え」
美帆の口は半開きだ。
「えー、今すぐってこと?」
「聞いてないんだけどー」
岡平陸人と仲の良かったグループの男子が戸惑いの声
を挙げた。
「ああ、残念だが急でな。
お前ら仲良いなら連絡取れるだろー」
教室内がざわつく。
(…………………そうなんだ………)
美帆の頭を過ぎったのは、
昨日の陸人の目。
冷めてるふうでもなく、睨むでもなく、驚くでもな
く……………………
ただ一瞬、美帆を見ていた。

