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あんなこんなエロ短編集
第12章 カノジョのカレ

この高校は居心地がいい。
制服がない。
毎日コーデを考えるのは少々疲れるけど
そういう学校にありがちな自由な校風が
好き。
授業も単位制である。
堅苦しくないぶん、責任は個人にある。
けれどわたしは入って良かったと思う。
ーーーーー休み時間、
小説ばかり読んでいても変人扱いされない。
行動・発言が人と違うことを良しとする校風。
沙梨に限らず、「あの人はああいう人」と認
めて放置してくれる。
自分の容姿が抜きん出て美しいことくらい、
産声をあげた時から知っていた。
年齢が進むにつれ、
態度の善悪が明白になっていく周りの女子
たち。
わたしは周りに同化するために三枚目を演じ
ることも、
卑屈になり存在感を消すこともしなかった。
また、美しさをふんだんに利用し傲慢になり
男子を利用することもない。
操ることもしなかった。
ただ、わたしはわたしだ。
好きだと感じる男子はいなかった。
ただそれだけなのである。
「ほい、授業始めるぞー」
小説を閉じ仕舞う。
午後からの授業は気怠い。
秋の緩い陽射しが差し込む。
制服がない。
毎日コーデを考えるのは少々疲れるけど
そういう学校にありがちな自由な校風が
好き。
授業も単位制である。
堅苦しくないぶん、責任は個人にある。
けれどわたしは入って良かったと思う。
ーーーーー休み時間、
小説ばかり読んでいても変人扱いされない。
行動・発言が人と違うことを良しとする校風。
沙梨に限らず、「あの人はああいう人」と認
めて放置してくれる。
自分の容姿が抜きん出て美しいことくらい、
産声をあげた時から知っていた。
年齢が進むにつれ、
態度の善悪が明白になっていく周りの女子
たち。
わたしは周りに同化するために三枚目を演じ
ることも、
卑屈になり存在感を消すこともしなかった。
また、美しさをふんだんに利用し傲慢になり
男子を利用することもない。
操ることもしなかった。
ただ、わたしはわたしだ。
好きだと感じる男子はいなかった。
ただそれだけなのである。
「ほい、授業始めるぞー」
小説を閉じ仕舞う。
午後からの授業は気怠い。
秋の緩い陽射しが差し込む。

