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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第1章 アリエスの女 始まりの章
 寝室に入ると明るい照明の中、セミダブルのベッドの上に行儀よく真帆は腰かけていた。僕は電気を消し、ベッドサイドのプラネタリウムのような灯りを放つライトをつけてやる。天井の散りばめられた星々のような光の粒を真帆は見やった。二人で眺める。少しの静寂ののち真帆が口火を切った。

「先生。ネクタイまでしてるんですか?」
「うん。鑑定だからね」
「まあ。そうですね」
「じゃ、始めよう。一洋さん、二人きりでベッドインすると仮定していつも通りの振る舞いをしてもらえるかな」
「はい」

 真帆にそう告げると、彼女はてきぱきとワンピースの下まで、およそ十個はあるだろう前ボタンをはずし始めた。ミカンの花のような白い大ぶりなボタンを三つ外しかけた時に僕はその手を制した。

「君。自分で服を脱ぐの?」
「ええ。相手の服も脱がせますよ」
「うーん」
「だめですか?ワタシの好きになる人って受け身なんですよ。待っててもじっとしてるし……」
「せめて相手の服から脱がせようか。その前に服を着たまま寄り添ったり、愛撫を待ってもいいんだよ」

 彼女の手を取り、僕はその手を彼女の乳房の上に起き、さらにその手の下に自分の手を差し入れた。
しかし触れないようにすぐに手をひっこめる。

「こうやって導くといい」
「は、はい」
「流石に触りはじめれば積極性が出てくると思うんだ。今までの彼氏、童貞が多いの?」
「一人ワタシが初めてらしい人はいました。でもたぶん違うかなあ」

「ふむ。まあキスする前に服をさっさと脱がないようにね。男は意外とロマンチストなんだよ」
「わかりました」
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