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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第1章 アリエスの女 始まりの章
まっすぐに強く見つめる瞳に言い返すことが出来ず家の中に案内した。
コーヒーを淹れ彼女にも差し出すと「いただきます」と礼儀正しく頭を下げ、カップを傾けた。
「で、一洋さんはどうしたいの」
一口飲んで、彼女は真剣な表情で答えた。
「ワタシを観てください。身体全部。そしてセックスの仕方とか」
「……わかった。シャワーを浴びてくるよ。君はその隣の寝室にでもいなさい」
こくっと頷き真帆はオレンジ色のワンピースを翻し寝室へ入っていった。
僕は浴室に入って熱いシャワーを浴びた。眼鏡をはずしていると湯気で何も見えないに等しいが、曇った鏡にはしょぼくれた中年の男が映っていることぐらいは分かる。
若い女から『セックス』という単語を聞いても僕の陰茎には何の刺激も与えなかった。――まあ、鑑定だからな。やるんじゃないから役立たずでもいいか……。
田舎に引っ込んでから女性を抱いていない。もともと性欲が強いほうでもないので月に何度かのマスターベーションでことは足りている。
気乗りしないが仕事だと自分に銘じて真帆のもとへ向かった。
コーヒーを淹れ彼女にも差し出すと「いただきます」と礼儀正しく頭を下げ、カップを傾けた。
「で、一洋さんはどうしたいの」
一口飲んで、彼女は真剣な表情で答えた。
「ワタシを観てください。身体全部。そしてセックスの仕方とか」
「……わかった。シャワーを浴びてくるよ。君はその隣の寝室にでもいなさい」
こくっと頷き真帆はオレンジ色のワンピースを翻し寝室へ入っていった。
僕は浴室に入って熱いシャワーを浴びた。眼鏡をはずしていると湯気で何も見えないに等しいが、曇った鏡にはしょぼくれた中年の男が映っていることぐらいは分かる。
若い女から『セックス』という単語を聞いても僕の陰茎には何の刺激も与えなかった。――まあ、鑑定だからな。やるんじゃないから役立たずでもいいか……。
田舎に引っ込んでから女性を抱いていない。もともと性欲が強いほうでもないので月に何度かのマスターベーションでことは足りている。
気乗りしないが仕事だと自分に銘じて真帆のもとへ向かった。