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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第8章 スコーピオの女 情欲の章
「具合はどうだ?」

「打撲です」

「おめえも丈夫な男だなあ。そこに座れ」

 僕、麻耶、柏木と三人が横並びに座る。
ほかの組員らは席を外し部屋には四人だけになっている。

「おめえはどうしたいんだ」
「こいつと一緒になって……。できれば、堅気になりたいです」

「あんたは?」
「あたしも柏木さんと一緒に居たいです」

「はあ。おめえらも好きにしな。俺あ疲れた。まあ一番俺が悪いのかもな……。いいと思ってリカと結婚させたんだが……。あのアマッコも甘やかせすぎちまったようだし」
「オヤジ……。すみません」
「時代かもな……。とりあえず今日はけえれ」

「はい。失礼します。麻耶行こう」
「ええ」

 麻耶はちらっと僕を心配そうに見たが、微笑んで目配せすると、柏木とともに部屋を去った。
 組長と二人きりになってしまった。

「じゃ、僕もこれで失礼します」
「すまねえな。巻き込んじまって」
「い、いえ」

「ところでどこで剣術を習ってたんだ?」
「松永紫雲先生のところです」
「やっぱりな。俺も門弟だったんだ。もう、顔を合わせられることはできねえけどよ」
「そうでしたか」

「あんたは紫雲先生の望んだとおりの門弟みたいだな。そのまま頑張れよ」
「ありがとうございます」

 屋敷の外に出ると、ふっと組長は遠くの空を見つめ、一瞬少年のような目の輝きを見せさっと踵を返した。
 風格と哀愁を感じさせる背中を見守っていると、目の前に黒塗りの高級車が停まり「どうぞ」と声を掛けられた。

 こんな車に乗るのは最初で最後だろうと脱力し、柔らかい黒のレザーに身を深く沈めて足を伸ばした。
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