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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第8章 スコーピオの女 情欲の章
数日後、スクールの駐車場で麻耶が待ち伏せをしていた。
勿論、車に乗りこんできたので、少し走らせ落ち着いた雰囲気の喫茶店に入った。
「この前はごめんね」
「まあ……。俺には特に被害がなかったから。で、これからどうするの」
「彼と結婚するの。彼は組長の口利きで製材所で働けることになったのよ。あたしも小さな園芸ショップでバイトさせてもらうの」
頬を染めた麻耶はつつましい生活になるだろうに、夢を見る少女のようだった。
「そうか。でも……。あの……」
「んん? はっきり言えばいいじゃない」
「彼、だめなんだろ? 麻耶は平気なのか」
麻耶はぷっと吹き出して「やあねえ」と明るく笑う。
「ほしき。あたしはね」
一呼吸置き、麻耶はコーヒーカップの白い縁を見た。
「まだほしきしか知らないのよ」
「えっ!」
驚いて思わず立ち上がろうとし、テーブルをがたっと鳴らしたせいで他の客からチラッと見られてしまう。
「やだ。――きっとほしきはあたしのこと男なしじゃいられないと思てるんでしょ」
「いや、そんなことはないけど。――驚くよ」
「まあねえ。セカンドバージンもいいところよねえ」
あの座敷での男四人を相手取り、おとしていく様子を目の当たりにすると信じられなかった。
しかしあのテクニックは麻耶が身を守るための経験で、得た術だったのだ。
勿論、車に乗りこんできたので、少し走らせ落ち着いた雰囲気の喫茶店に入った。
「この前はごめんね」
「まあ……。俺には特に被害がなかったから。で、これからどうするの」
「彼と結婚するの。彼は組長の口利きで製材所で働けることになったのよ。あたしも小さな園芸ショップでバイトさせてもらうの」
頬を染めた麻耶はつつましい生活になるだろうに、夢を見る少女のようだった。
「そうか。でも……。あの……」
「んん? はっきり言えばいいじゃない」
「彼、だめなんだろ? 麻耶は平気なのか」
麻耶はぷっと吹き出して「やあねえ」と明るく笑う。
「ほしき。あたしはね」
一呼吸置き、麻耶はコーヒーカップの白い縁を見た。
「まだほしきしか知らないのよ」
「えっ!」
驚いて思わず立ち上がろうとし、テーブルをがたっと鳴らしたせいで他の客からチラッと見られてしまう。
「やだ。――きっとほしきはあたしのこと男なしじゃいられないと思てるんでしょ」
「いや、そんなことはないけど。――驚くよ」
「まあねえ。セカンドバージンもいいところよねえ」
あの座敷での男四人を相手取り、おとしていく様子を目の当たりにすると信じられなかった。
しかしあのテクニックは麻耶が身を守るための経験で、得た術だったのだ。