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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第9章 サジタリアスの女 飛翔の章
「緋月さあーん」
山歩きをしていると、若菜が手を振りながら大きな声で僕を呼ぶ。今日の彼女も爽やかだ。スポーティなスエット姿でいつでも全速力で走れそうな装いだ。
「こんにちは。今日はいいもの撮れた?」
「ええ。可愛いモズが……はやにえを」
神妙な顔つきで言う若菜がとても愛らしく感じた。
「それはそれは。いいもの見れたね」
「ねー。あんなに可愛いのにやることが凄くてびっくりしちゃう」
機材を下に置いた彼女は、僕の視線よりも上に目線を上げ手を伸ばしてきた。
「頭に葉っぱがのっかってる。ほら」
どうやら頭にクヌギの葉を乗せていたようだ。僕の掌に葉をのせて、若菜はふうっと大きく息を吐き出した。
「どうかした?」
「私、最近、あなたの事ばかり考えてる」
「僕も山を歩いているときに君に会えるといいなと思ってるよ」
「ほんとに!」
若菜は唐突に首に手を回し唇を重ねてくる。一瞬だけの小鳥のようなキスをし、すぐに離れた。
そして機材を軽々と持ち上げ「また!」と言い軽い足取りで山を下っていった。
「さよなら」
唇をかすった柔らかい感覚を指で確かめていると、胸の奥から甘い疼きが沸いてくるのを感じた。
山歩きをしていると、若菜が手を振りながら大きな声で僕を呼ぶ。今日の彼女も爽やかだ。スポーティなスエット姿でいつでも全速力で走れそうな装いだ。
「こんにちは。今日はいいもの撮れた?」
「ええ。可愛いモズが……はやにえを」
神妙な顔つきで言う若菜がとても愛らしく感じた。
「それはそれは。いいもの見れたね」
「ねー。あんなに可愛いのにやることが凄くてびっくりしちゃう」
機材を下に置いた彼女は、僕の視線よりも上に目線を上げ手を伸ばしてきた。
「頭に葉っぱがのっかってる。ほら」
どうやら頭にクヌギの葉を乗せていたようだ。僕の掌に葉をのせて、若菜はふうっと大きく息を吐き出した。
「どうかした?」
「私、最近、あなたの事ばかり考えてる」
「僕も山を歩いているときに君に会えるといいなと思ってるよ」
「ほんとに!」
若菜は唐突に首に手を回し唇を重ねてくる。一瞬だけの小鳥のようなキスをし、すぐに離れた。
そして機材を軽々と持ち上げ「また!」と言い軽い足取りで山を下っていった。
「さよなら」
唇をかすった柔らかい感覚を指で確かめていると、胸の奥から甘い疼きが沸いてくるのを感じた。