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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第11章 アクエリアスの女 変革の章
次の日、写真集を購入しそびれたことに気づき唸っていると、扉をたたく音が聞こえた。今日は来客がない予定だが、何か荷物でも届いたのだろうかと扉を開けた。
「君……」
「トモです。こんにちは」
「一人?」
コクリと頷くトモをとりあえず家にあげた。外は雪こそ降ってはいないが、この冬一番の冷え込みだろう。
紺のダッフルコートを着、ウールの細身のパンツにブーツを履いているが吐く息は白い。
「そこのストーブに当たって。今コーヒーでもいれるよ」
「ありがとうございます」
淡々としているし素っ気ない様子だが、きちんとした態度には好感が持てた。
「どうしたの? わか、出射さんは知ってるの?」
「いえ。あなたに興味があって来ただけです。緋月さんは若菜さんの元カレでしょう?」
胸がチクリとするが正直に答えた。
「うん。そうだね」
「今でも好きですか?」
「……そりゃ、そうだね」
「よりを戻そうとは思ってないんですよね?」
「戻したくても無理だ」
尋問なのか質問なのか。トモはどういう意図で聞いてくるのかわからない。
「緋月さんは占い師なんですよね。自分の事を観てほしいんです。いろんなことを」
話題が、若菜からトモにいきなり移行する。
「まあ、今日は予定がないからいいよ。ホロスコープ作成するからから生年月日教えてもらえるかな」
「君……」
「トモです。こんにちは」
「一人?」
コクリと頷くトモをとりあえず家にあげた。外は雪こそ降ってはいないが、この冬一番の冷え込みだろう。
紺のダッフルコートを着、ウールの細身のパンツにブーツを履いているが吐く息は白い。
「そこのストーブに当たって。今コーヒーでもいれるよ」
「ありがとうございます」
淡々としているし素っ気ない様子だが、きちんとした態度には好感が持てた。
「どうしたの? わか、出射さんは知ってるの?」
「いえ。あなたに興味があって来ただけです。緋月さんは若菜さんの元カレでしょう?」
胸がチクリとするが正直に答えた。
「うん。そうだね」
「今でも好きですか?」
「……そりゃ、そうだね」
「よりを戻そうとは思ってないんですよね?」
「戻したくても無理だ」
尋問なのか質問なのか。トモはどういう意図で聞いてくるのかわからない。
「緋月さんは占い師なんですよね。自分の事を観てほしいんです。いろんなことを」
話題が、若菜からトモにいきなり移行する。
「まあ、今日は予定がないからいいよ。ホロスコープ作成するからから生年月日教えてもらえるかな」