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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第12章 ピスケスの女 奉仕の章
桃香とは週に二度ほど会い、自宅で手料理を振舞うほどの付き合いになった。
しかし恋愛関係ではない。可愛い女性ではあるが恋愛対象にはならないようだ。
彼女も僕のことを歳の離れたれた兄のように慕ってくれている。いわば兄妹弟子のような関係だろうか。
「桃香。お茶を入れてくれる?」
「はーい」
桃香は料理をほとんどしたことがなく、米のとぎ方すら知らなかったが、お茶を入れることだけは誰よりもうまかった。それも茶葉であれば、日本茶だろうが紅茶だろうがどんな種類のものでも美味しく淹れられる。
「君ほど美味しくお茶を入れる人はいないだろうね」
さほど新しくない緑茶が高級な新茶のようだ。
「小百合先生もお茶だけは一級品だって」
今ではお茶だけではないだろう。
桃香のタロット占いは一過性のものではなく、安定して人気が出ているようだ。亡き小百合に見せてやりたいぐらいだ。
「占いのほうも順調そうだね」
「おかげさまで」
「実力だよ」
「最近は男のお客さんも増えてきました」
明るく言う桃香だが、少し老婆心が出てしまう。
「男にはあんまり親身にしないようにね。勘違いされるといけないから」
「えっ。そんなもんですか?」
「うん。桃香は若いしね。気を付けとかないと」
くどくど父親のように言ってしまうと、彼女はくふっと笑って「わかりました」と素直に返事をした。
しかし恋愛関係ではない。可愛い女性ではあるが恋愛対象にはならないようだ。
彼女も僕のことを歳の離れたれた兄のように慕ってくれている。いわば兄妹弟子のような関係だろうか。
「桃香。お茶を入れてくれる?」
「はーい」
桃香は料理をほとんどしたことがなく、米のとぎ方すら知らなかったが、お茶を入れることだけは誰よりもうまかった。それも茶葉であれば、日本茶だろうが紅茶だろうがどんな種類のものでも美味しく淹れられる。
「君ほど美味しくお茶を入れる人はいないだろうね」
さほど新しくない緑茶が高級な新茶のようだ。
「小百合先生もお茶だけは一級品だって」
今ではお茶だけではないだろう。
桃香のタロット占いは一過性のものではなく、安定して人気が出ているようだ。亡き小百合に見せてやりたいぐらいだ。
「占いのほうも順調そうだね」
「おかげさまで」
「実力だよ」
「最近は男のお客さんも増えてきました」
明るく言う桃香だが、少し老婆心が出てしまう。
「男にはあんまり親身にしないようにね。勘違いされるといけないから」
「えっ。そんなもんですか?」
「うん。桃香は若いしね。気を付けとかないと」
くどくど父親のように言ってしまうと、彼女はくふっと笑って「わかりました」と素直に返事をした。