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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第5章 レオの女 権力の章
理事長室のドアをノックする。
「緋月です」
「入りなさい」
野太いしっかりした声が聴こえる。
「失礼します」
「星樹君、ご苦労さん。そこに座んなさい」
「はい」
大柄で熊の様な玄治郎の隣に、二十代前半だがすでに女王の風格のある孫娘の麗子が、カチッとしたワインレッドのスーツをきめ、つんとした表情で立っている。
大きく巻いた栗色の髪は艶やかで、質のよいたてがみのようだ。顔立ちははっきりとしていて、大きな鋭い目でひと睨みされると気弱な人間は、二度と目を合わせることが出来ないだろう。
昔は苦手だった、高慢さを絵に描いた様な高圧的な女性だが、ここ数か月の女性たちとの関わりのおかげか少し平気になっている。
威圧感に対して、押し負ける感覚が減っているようだ。
「麗子も座りなさい」
「はい」
「お久しぶりです。麗子さん」
「ごきげんよう。緋月さん」
大きくて柔らかい革のソファーに一人分の間を空け、麗子とかけた。
「お話と言うのは?」
「うーん。話と言うほどでもないんだがね。講座の調子はどうかな」
「そう……ですね。ぼちぼちですかね」
「ふむ」
ここ数年ですっかり丸くなった獅童玄治郎は、豊かに蓄えた白いひげを撫で上げながら頷いた。
「おじいさま。少しぬるくないですか?ほかの講座より受講生が少ないじゃないですか。明らかに」
麗子は下目遣いで僕をチラッと一瞥し、玄治郎に発言する。
「まあ、そうかもしれんが……。でも長く受講する人が多いじゃろう」
「そうかもしれませんけど、ちょっと特別扱いしすぎじゃないですか?」
つんとした表情で、麗子は言いたいことをあけすけに言う。
「緋月です」
「入りなさい」
野太いしっかりした声が聴こえる。
「失礼します」
「星樹君、ご苦労さん。そこに座んなさい」
「はい」
大柄で熊の様な玄治郎の隣に、二十代前半だがすでに女王の風格のある孫娘の麗子が、カチッとしたワインレッドのスーツをきめ、つんとした表情で立っている。
大きく巻いた栗色の髪は艶やかで、質のよいたてがみのようだ。顔立ちははっきりとしていて、大きな鋭い目でひと睨みされると気弱な人間は、二度と目を合わせることが出来ないだろう。
昔は苦手だった、高慢さを絵に描いた様な高圧的な女性だが、ここ数か月の女性たちとの関わりのおかげか少し平気になっている。
威圧感に対して、押し負ける感覚が減っているようだ。
「麗子も座りなさい」
「はい」
「お久しぶりです。麗子さん」
「ごきげんよう。緋月さん」
大きくて柔らかい革のソファーに一人分の間を空け、麗子とかけた。
「お話と言うのは?」
「うーん。話と言うほどでもないんだがね。講座の調子はどうかな」
「そう……ですね。ぼちぼちですかね」
「ふむ」
ここ数年ですっかり丸くなった獅童玄治郎は、豊かに蓄えた白いひげを撫で上げながら頷いた。
「おじいさま。少しぬるくないですか?ほかの講座より受講生が少ないじゃないですか。明らかに」
麗子は下目遣いで僕をチラッと一瞥し、玄治郎に発言する。
「まあ、そうかもしれんが……。でも長く受講する人が多いじゃろう」
「そうかもしれませんけど、ちょっと特別扱いしすぎじゃないですか?」
つんとした表情で、麗子は言いたいことをあけすけに言う。