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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第5章 レオの女 権力の章
「あ、あの……」
「ん? 何かね?」
「僕も最近講座のマンネリ化が気になってまして、それでちょっと考えたんですが、今春の講座から新しくセクシャリティについて触れていこうかなと考えているんです」
「ほう」
「センシティブな内容かもしれないので、慎重にはやりたいと思っています。受講生はほぼ女性で、性に関する問題を多く抱えてはいますが、男と違って大っぴらに話せないじゃないですか。
自分の事を知りたくて受講してくれていますが、セックスには触れたくても触れられない。随分オープンな世の中になったのに、まだまだ閉鎖的な悩みの様なんです。
できればそこも解決していきたいなと考えています」
「ふうむ。さすが蘭子の最後の弟子だな。星樹君は女性にとても寄り添った占い師だねえ」
玄治郎は目じりを下げて、にこにこと僕を見つめた。
「あ、いえ。まだ……。ありがとうございます」
僕は照れ臭くなり、頭を下げた。
「へー。面白そうじゃない。でも星占いで何がわかるっていうのよ。
セックスの問題なんか病院とかに行けばいいでしょう?」
馬鹿にしたように麗子は声を上げて、大げさに肩をすくめた。
「はあ……」
現実的で実直な彼女には、デリケートな問題ではないらしい。
玄治郎も少し同情するような目つきで僕と麗子に目を配った。
「次の講座でセックス鑑定でも披露してもらえないかしら。あまりふがいない講座は切った方がいいと思ってるのよ。
じゃ、私はこれで失礼するわ」
立ち上がって形式的に頭を下げ彼女は出て行った。
素晴らしく高い赤いヒールは彼女の存在そのもののようだった。
「ん? 何かね?」
「僕も最近講座のマンネリ化が気になってまして、それでちょっと考えたんですが、今春の講座から新しくセクシャリティについて触れていこうかなと考えているんです」
「ほう」
「センシティブな内容かもしれないので、慎重にはやりたいと思っています。受講生はほぼ女性で、性に関する問題を多く抱えてはいますが、男と違って大っぴらに話せないじゃないですか。
自分の事を知りたくて受講してくれていますが、セックスには触れたくても触れられない。随分オープンな世の中になったのに、まだまだ閉鎖的な悩みの様なんです。
できればそこも解決していきたいなと考えています」
「ふうむ。さすが蘭子の最後の弟子だな。星樹君は女性にとても寄り添った占い師だねえ」
玄治郎は目じりを下げて、にこにこと僕を見つめた。
「あ、いえ。まだ……。ありがとうございます」
僕は照れ臭くなり、頭を下げた。
「へー。面白そうじゃない。でも星占いで何がわかるっていうのよ。
セックスの問題なんか病院とかに行けばいいでしょう?」
馬鹿にしたように麗子は声を上げて、大げさに肩をすくめた。
「はあ……」
現実的で実直な彼女には、デリケートな問題ではないらしい。
玄治郎も少し同情するような目つきで僕と麗子に目を配った。
「次の講座でセックス鑑定でも披露してもらえないかしら。あまりふがいない講座は切った方がいいと思ってるのよ。
じゃ、私はこれで失礼するわ」
立ち上がって形式的に頭を下げ彼女は出て行った。
素晴らしく高い赤いヒールは彼女の存在そのもののようだった。