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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第5章 レオの女 権力の章
約束の時間に、麗子のおそらく自宅であろうマンションにやってきた。田舎にしては高級で二つほどのロックを解除してもらい、彼女の部屋にたどり着いた。
「どうぞ」
室内はこざっぱりとしており、過度な装飾はない。ただテーブルやらソファーやらの家具は重厚感があり上質だ。
そして昼間だと言うのに、麗子はワインレッドのベルベット仕立てのガウンを着ている。胸元の隙間から覗くランジェリーの、繊細なレースがこれから何が行われるのか容易に想像ができた。
「失礼します」
シックで上質な革のソファーに腰かけて彼女と向き合った。
「わかるでしょ?」
「ええ。まあ」
「講座ではよくもまあ私のこと好き勝手言ってくれたわね」
「すみません」
「ふん。――悔しいけど当たってるわ。だけど不感症じゃなくてよ?」
「わかってます。寧ろ感度のいい方だと思いますよ」
「理論はわかったから実践してもらうわ。当てるだけじゃだめよ。問題を解決しなきゃね、先生」
「いいでしょう」
「ふうん。意外。緋月さんって断るかと思ったんだけど」
確かに以前の僕なら断った。ここ数ヶ月で自分自身が変わりつつある感覚がある。
「お望みどおりに女王様」
ふふんと鼻を鳴らし麗子はベッドルームにいざなった。どっしりとした重そうなブラウンのベッドに真っ白な寝具というシンプルさだ。
「意外? ヒョウ柄だとでも思ったかしら。私がゴージャスだから他はシックでいいのよ」
全く堂々と言い放つ麗子に納得して感心した。
ベッドにガウンのまま横たわる麗子が「きて」と手招きする。豪華な獣のようだ。
獅子座の逸話を思い出す。人食い金獅子をヘラクレスが倒す物語だ。――ヘラクレスか……。
「どうぞ」
室内はこざっぱりとしており、過度な装飾はない。ただテーブルやらソファーやらの家具は重厚感があり上質だ。
そして昼間だと言うのに、麗子はワインレッドのベルベット仕立てのガウンを着ている。胸元の隙間から覗くランジェリーの、繊細なレースがこれから何が行われるのか容易に想像ができた。
「失礼します」
シックで上質な革のソファーに腰かけて彼女と向き合った。
「わかるでしょ?」
「ええ。まあ」
「講座ではよくもまあ私のこと好き勝手言ってくれたわね」
「すみません」
「ふん。――悔しいけど当たってるわ。だけど不感症じゃなくてよ?」
「わかってます。寧ろ感度のいい方だと思いますよ」
「理論はわかったから実践してもらうわ。当てるだけじゃだめよ。問題を解決しなきゃね、先生」
「いいでしょう」
「ふうん。意外。緋月さんって断るかと思ったんだけど」
確かに以前の僕なら断った。ここ数ヶ月で自分自身が変わりつつある感覚がある。
「お望みどおりに女王様」
ふふんと鼻を鳴らし麗子はベッドルームにいざなった。どっしりとした重そうなブラウンのベッドに真っ白な寝具というシンプルさだ。
「意外? ヒョウ柄だとでも思ったかしら。私がゴージャスだから他はシックでいいのよ」
全く堂々と言い放つ麗子に納得して感心した。
ベッドにガウンのまま横たわる麗子が「きて」と手招きする。豪華な獣のようだ。
獅子座の逸話を思い出す。人食い金獅子をヘラクレスが倒す物語だ。――ヘラクレスか……。