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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第5章 レオの女 権力の章
 柄じゃないなと思いながらも、彼女のガウンの帯をほどき胸元をさらけ出す。肌は張りがあり、小麦色で若々しく輝いているようだ。
真っ白いシルクのキャミソールのレースが、肌をより瑞々しく引き立たせている。キャミソールの細い肩ひもを肩から滑らせると、乳房があらわになった。

 張りのある硬めの乳房は、横たわっててもたいして崩れず堂々とそびえている。大きめの乳輪と、サーモンピンクの乳首と小麦色の肌のコントラストが美しい。

 彼女は中途半端なことを嫌うはずだと思い、キャミソールもお揃いのレースのショーツもはぎ取った。
ショーツを外すと上品(じょうぼん)の相の陰毛が、燃える炎のように情熱的な様子で待ち構えている。――いざ往かん。ネメアの渓谷へ。

 仰向けで寝そべる麗子は、長いウエーブの艶やかな髪をたてがみの様にベッドに広げ、均整の取れた肉体と筋肉で、メリハリのある四肢は美しい肉食獣のようだ。

 僕はスーツのジャケットだけ、とりあえず脱いでドレッサーの椅子に掛けた。そして持ってきたバッグから白いシルクの手袋を取り出しはめた。

「プレゼントがあります」
「何かしら」

 黒のレザーでできたロンググローブを差し出した。彼女は初めて華やかな笑顔を見せた。

「SM趣味はないのよ? レザーは好きだけど」
「ええ。あなたはレザーがよく似合う。プレイ的なものじゃないですよ。象徴的なものです。僕はこの手袋」

「象徴ねえ」

「きっと麗子さんを満足させられるのは同格の王様か、下僕。
でも下僕はきっと趣味じゃないでしょうから残るは騎士。及ばずながら仕えさせていただきますよ」

「ふふ。いいわ。グィネヴィアとランスロットごっこかしら」
「まあ騎士道からは思いっきり外れてますからね」

 黒い手袋を身に着けた麗子は不思議なもので、より気品と風格が増した。

「とても似合います」
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