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性用占精術 秘密のセックス鑑定
第6章 バルゴの女 処女の章
「本当に若かった私には自分が許せなかったんです。心ばかりか身体までなんだかおかしくなってしまって……」
「身体が?」
「あの時には何が起こっているのかわかりませんでした。内側から熱がこもって発散されないような、もやもやしたものがぐるぐるしてたんです」
「それは……きっと……」
「ええ。神父様に欲情していたのですよ」
罪悪感を思い出したかのように苦悩した眉間のしわを寄せながら、しかし僕は一瞬の真澄の恍惚とした唇を見逃さなかった。
「それであなたはどうなさったのですか」
「え? どうって。な、なにもしません。しばらくすると神父様もほかの教区に移ってしまわれましたし」
「いえ。彼にではなくあなた自身は何もしなかったのですか?」
人差し指と親指をこすり合わせながら俯き、目を泳がせている。
「神父様のことを想って何もしなかったのですか?」
「ああ。おっしゃらないで……」
哀願と淫靡さが入り混じった、複雑な表情に思わず、嗜虐的な気持ちが沸いてきてしまう。
「真澄さんは男性経験はないようですが、快感を知らないわけではないでしょう?」
「あ、ああ……」
罪の告発のような雰囲気に、居たたまれないように身をよじる真澄は乙女のようだ。
「私、私……。初夜が怖いのではありません。神父様の事をまだ消化できないまま別の男性に委ねてしまうことが怖いのです」
「エクスタシーを感じたときに神父様を想ってしまいそうだから?」
図星をついてしまったようで真澄は押し黙り、硬く目を閉じて天井を仰いだ。両手はしっかりと組まれており、祈っているようだ。
「恋を終わらせましょうか。僕と一緒に」
「オワラセル……?」
「ええ」
「麗子とのことはいいんですか? あのままで。あのこはあなたの事を本当に好きだと思いますの」
「僕よりも真澄さんのほうが大事なのでしょう」
「私のせいで……」
「すみません。あなたが悪いんじゃないんです。彼女にとって僕はナイト止まりでキングにはなれませんでした。残念ながら」
「わかる気がします」
「身体が?」
「あの時には何が起こっているのかわかりませんでした。内側から熱がこもって発散されないような、もやもやしたものがぐるぐるしてたんです」
「それは……きっと……」
「ええ。神父様に欲情していたのですよ」
罪悪感を思い出したかのように苦悩した眉間のしわを寄せながら、しかし僕は一瞬の真澄の恍惚とした唇を見逃さなかった。
「それであなたはどうなさったのですか」
「え? どうって。な、なにもしません。しばらくすると神父様もほかの教区に移ってしまわれましたし」
「いえ。彼にではなくあなた自身は何もしなかったのですか?」
人差し指と親指をこすり合わせながら俯き、目を泳がせている。
「神父様のことを想って何もしなかったのですか?」
「ああ。おっしゃらないで……」
哀願と淫靡さが入り混じった、複雑な表情に思わず、嗜虐的な気持ちが沸いてきてしまう。
「真澄さんは男性経験はないようですが、快感を知らないわけではないでしょう?」
「あ、ああ……」
罪の告発のような雰囲気に、居たたまれないように身をよじる真澄は乙女のようだ。
「私、私……。初夜が怖いのではありません。神父様の事をまだ消化できないまま別の男性に委ねてしまうことが怖いのです」
「エクスタシーを感じたときに神父様を想ってしまいそうだから?」
図星をついてしまったようで真澄は押し黙り、硬く目を閉じて天井を仰いだ。両手はしっかりと組まれており、祈っているようだ。
「恋を終わらせましょうか。僕と一緒に」
「オワラセル……?」
「ええ」
「麗子とのことはいいんですか? あのままで。あのこはあなたの事を本当に好きだと思いますの」
「僕よりも真澄さんのほうが大事なのでしょう」
「私のせいで……」
「すみません。あなたが悪いんじゃないんです。彼女にとって僕はナイト止まりでキングにはなれませんでした。残念ながら」
「わかる気がします」