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お兄ちゃんといっしょ
第10章 第10章
「スカートなんか履きたくない」


 センスなさすぎ。
 ダサすぎんだろ。


 と言う代わりに、着てきたお気に入りのティシャツに視線を落とし、私は小さく答えた。
 怪訝な顔で、お兄ちゃんが私の下半身を凝視する。


「…は?履いてんじゃんか」


 ティシャツからさらに下に視線を落とす。
 確かに私は今、スカートを履いている。
 間違いない。


 …でも、これは違うの。
 今履いてるデニムのミニスカはさ。
 フロントにボタンがついててさ。
 ハイウエストでさ。
 タイトなデザインでさ。
 ティシャツがだぶっとしてるぶん、インしたらスタイル良く見えんの。
 大人っぽく見えんの。
 アイテムだけ見たら特別可愛いってワケじゃないけど、トータルで合わせたときに威力発揮すんの。
 そんなこともわかんないの?


 …と言いたかったけれど、お兄ちゃんが「絶対こっちのがフリフリで可愛いじゃん」と手にしたひまわり柄のフレアスカートを前にして、26歳の男性にこの微妙かつ大きな違いを納得できる形で説明出来る気がしなくて、私は「ウム…」と黙り込むほかなかった。


 ため息をついて店外に目をやると、向こうの専門店街に、私の大好きな、今着ているティシャツのブランド店の看板が見えた。

 
 50%OFFの張り紙も見える。



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