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お兄ちゃんといっしょ
第11章 第11章
「にしてもこのみちゃん、思ってたより背が高いね。何センチあるの?」


 ひふみっくすは青になった信号を渡りながら、私に尋ねた。


「…152センチとか」
「マジ?もうちょい大きそうに見えるのに…靴のせいかな」


 ひふみっくすの視線がハラチに向く。


「…小学生にしては、かっこいい靴履いてるもんね」


 背中に汗がじっとり滲む。
 お兄ちゃんの言ったことは正しかったんだ。
 生唾を飲み込む。


 ひふみっくすはこのあたりを熟知しているのか、オフィス街をずんずんすり抜けていく。


 そして、あるビルの前で立ち止まった。


 CMでもよく目にする、全国にチェーン展開しているビジネスホテルのビルだった。


「ラブホは入店できないからね、さすがに」


 
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