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第2章 第2章

　お兄ちゃんとは歳が14歳離れている。
　物心ついたときにはもう、お兄ちゃんは一緒に暮らしてなかった。

　おばあちゃんはずっとうやむやにしてたけど、お兄ちゃん本人いわく、青春の思い出はすべてケームショにあるんだそうだ。


　服を着てしまえば、お兄ちゃんはただの、そこらへんにいる普通のニイチャンだ。


　だれも、お兄ちゃんが悪い人だなんて思わないだろう。
　悪い人って、世の中ではそういう存在なんだろうなと思う。