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お兄ちゃんといっしょ
第11章 第11章
「じゃあ、もっと本気でお願いしてごらんよ。
舌を出してさ、よだれ垂らして、もっとやらしくさ。
僕の彼女なんて、スキを見ちゃ会社のトイレに僕を呼び出して、僕の汁を絞るんだよ?
奈々、そいつに勝てる自信ある?
“おんな”として」
…おんなとして?
ひふみっくすの顔を見上げる。
…そっか。
この人の前では、私は、子供じゃなくて、おんなとして振る舞っていいんだ。
本物のお兄ちゃんの前でも、私は…
「…せい、えき」
私の言葉に、ひふみっくすが首を傾げて反応した。
私の声は、さっきよりずっと、力強かった。
「精液、って、まだ、見たことない。
どんなのか、色も、匂いも、味も知らない。
どうやって出てくるのかも、分からない。
お兄ちゃんの精液を、トイレで飲んでるような、大人のひととは違って、奈々はまだなにも知らない」
舌を出してさ、よだれ垂らして、もっとやらしくさ。
僕の彼女なんて、スキを見ちゃ会社のトイレに僕を呼び出して、僕の汁を絞るんだよ?
奈々、そいつに勝てる自信ある?
“おんな”として」
…おんなとして?
ひふみっくすの顔を見上げる。
…そっか。
この人の前では、私は、子供じゃなくて、おんなとして振る舞っていいんだ。
本物のお兄ちゃんの前でも、私は…
「…せい、えき」
私の言葉に、ひふみっくすが首を傾げて反応した。
私の声は、さっきよりずっと、力強かった。
「精液、って、まだ、見たことない。
どんなのか、色も、匂いも、味も知らない。
どうやって出てくるのかも、分からない。
お兄ちゃんの精液を、トイレで飲んでるような、大人のひととは違って、奈々はまだなにも知らない」