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お兄ちゃんといっしょ
第14章 第14章
「ほら」
差し出され、受け取る。
名刺。
大手有名銀行のなまえ。
支店名。
役職。
名前。
…大瀧誠太郎。
顔を上げる前に、誠太郎はそれを私の手からひったくった。
「えっ!ちょーだいよ!」
「あげれないよ。誰に渡したか、報告しなきゃいけないから」
「ふーん。てゆーかさ!お兄ちゃんって係長なんだね!すごいね!いま何歳なの?」
誠太郎は笑いながら、「おいおい、僕ほかになんの約束破ったっけ」ととぼけながらも「31だよ」と正直に答えて、トランクスに脚を片方ずつ通していた。
差し出され、受け取る。
名刺。
大手有名銀行のなまえ。
支店名。
役職。
名前。
…大瀧誠太郎。
顔を上げる前に、誠太郎はそれを私の手からひったくった。
「えっ!ちょーだいよ!」
「あげれないよ。誰に渡したか、報告しなきゃいけないから」
「ふーん。てゆーかさ!お兄ちゃんって係長なんだね!すごいね!いま何歳なの?」
誠太郎は笑いながら、「おいおい、僕ほかになんの約束破ったっけ」ととぼけながらも「31だよ」と正直に答えて、トランクスに脚を片方ずつ通していた。