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お兄ちゃんといっしょ
第3章 第3章
 お兄ちゃんの入れ墨は背中一面から両腕手首の少し上…そして両胸のあたりまで広がってる。


 入れ墨はお兄ちゃんが大人になって初めて就いた仕事をしていたころ彫ったもので、お兄ちゃんにとっては人生で一番“高い買い物”だったそうだ。




 お兄ちゃんと暮らすことになった初めての晩。
 何も知らない私の前でお風呂に入るために服を脱ごうとしたお兄ちゃんが思い留まったようにしばらく黙り込み、それから真面目な顔で、



「ばあちゃんちに帰りたいなんて言って、泣くなよ」



 って私に前置きしてから服を脱いだことはいい思い出だ。
 


 私にとっては入れ墨より、生まれてはじめて見る男性器のほうが物珍しかったんだけどね。
 それも、勃起したヤツ。

 

 …おばあちゃんが、お兄ちゃんの入れ墨のこと…ううん、現在の生活を知ったら、どうなるだろう。


 中学2年生まで、おばあちゃんの前では優等生ぶってたらしいお兄ちゃんの、現在を知ったら。


 おばあちゃんは、悲しむのだろうか。


 …ううん、きっと今さら、どうも思わないだろう。


 だっておばあちゃんはお兄ちゃんのことを「龍司は14歳で死んだ」と思ってるのだから。



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