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お兄ちゃんといっしょ
第16章 第16章
昨晩。
お兄ちゃんは何も私に、酷いことをしたりはしなかった。
こないだのように、突然、私をぶったりしたわけではない。
ただ。
「アフターピルの金。2万。つくってこい、自分で」
って、言っただけ。
冷めた顔で。
ぜんぜん笑ってない、まるで私が妹ですらないかのような、誠太郎を強請ったときよりも感情のない表情で。
それがどういうことか聞かなくたってわかるのは、私がお兄ちゃんの妹だから、という理由なのは少し皮肉のような気もする。
何も考えられないくらい疲れているのか、
疲れているから何も考えられないのか、
どっちなんだろう。
どうやったら2万円なんて、この私が1人で、稼げるだろう。
どうやったら・・・・・。
お兄ちゃんは何も私に、酷いことをしたりはしなかった。
こないだのように、突然、私をぶったりしたわけではない。
ただ。
「アフターピルの金。2万。つくってこい、自分で」
って、言っただけ。
冷めた顔で。
ぜんぜん笑ってない、まるで私が妹ですらないかのような、誠太郎を強請ったときよりも感情のない表情で。
それがどういうことか聞かなくたってわかるのは、私がお兄ちゃんの妹だから、という理由なのは少し皮肉のような気もする。
何も考えられないくらい疲れているのか、
疲れているから何も考えられないのか、
どっちなんだろう。
どうやったら2万円なんて、この私が1人で、稼げるだろう。
どうやったら・・・・・。