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お兄ちゃんといっしょ
第17章 第17章
薄いスポーツドリンクは全身に染み渡るようだった。
空腹までもが満たされ、だから遠慮せずにゴクゴク飲んだ。
Tシャツに透けた乳首に、彼らの視線が集中していることは意識しなくても気付いた。
「誰か待ってるの?」
黒縁メガネの問いかけに首を左右に振る。
「ここでなにしてたの?一人で帰れそう?迎えに来てもらえるよう、おうちに連絡してあげようか?」
今度はニキビ面が私に尋ねたから、私はまた、首を左右に振った。
「でも…体調悪いんでしょ?」
二人とも心配そうな表情を顔に浮かべ、私を見つめている。
「すぐ帰ったほうがいいよ、誰か待ってるならとりあえずすぐ連絡したほうがいいって」
「わたし…誰も待ってません」
やっとの思いで返事をした私を、二人は訝しげに見つめた。
ニキビ面は太くていかにも硬そうな筋肉質な腕に汗を浮かべていた。
「…うちには帰れないし」
水筒を黒縁メガネに返しながら、私は答えた。
二人は顔を見合わせた。
だから私は、続けざまに言った。
「だからここにいました…朝から、ずっと」
ニキビ面は私のほうを向いて、それからまた、黒縁メガネのほうを見た。
黒縁メガネは後ろを振り向き周りの視線をうかがいながら、
「家出したの?」
と、簡潔に尋ねた。
とりあえず頷いてみせると、ニキビ面はふぅーっと小さく息を吐いた。
「中学生?」
ニキビ面が私に尋ねる。
また首を左右に振る。
「まさか、小学生?」
深く頷く。
ニキビ面は私にはもうなにも言わなかった。
「マジか」
代わりに、ニキビ面は黒縁メガネに向かってそう言った。
黒縁メガネは私が飲んだ水筒に口をつけ、中身をグイッと一口飲んだ。
空腹までもが満たされ、だから遠慮せずにゴクゴク飲んだ。
Tシャツに透けた乳首に、彼らの視線が集中していることは意識しなくても気付いた。
「誰か待ってるの?」
黒縁メガネの問いかけに首を左右に振る。
「ここでなにしてたの?一人で帰れそう?迎えに来てもらえるよう、おうちに連絡してあげようか?」
今度はニキビ面が私に尋ねたから、私はまた、首を左右に振った。
「でも…体調悪いんでしょ?」
二人とも心配そうな表情を顔に浮かべ、私を見つめている。
「すぐ帰ったほうがいいよ、誰か待ってるならとりあえずすぐ連絡したほうがいいって」
「わたし…誰も待ってません」
やっとの思いで返事をした私を、二人は訝しげに見つめた。
ニキビ面は太くていかにも硬そうな筋肉質な腕に汗を浮かべていた。
「…うちには帰れないし」
水筒を黒縁メガネに返しながら、私は答えた。
二人は顔を見合わせた。
だから私は、続けざまに言った。
「だからここにいました…朝から、ずっと」
ニキビ面は私のほうを向いて、それからまた、黒縁メガネのほうを見た。
黒縁メガネは後ろを振り向き周りの視線をうかがいながら、
「家出したの?」
と、簡潔に尋ねた。
とりあえず頷いてみせると、ニキビ面はふぅーっと小さく息を吐いた。
「中学生?」
ニキビ面が私に尋ねる。
また首を左右に振る。
「まさか、小学生?」
深く頷く。
ニキビ面は私にはもうなにも言わなかった。
「マジか」
代わりに、ニキビ面は黒縁メガネに向かってそう言った。
黒縁メガネは私が飲んだ水筒に口をつけ、中身をグイッと一口飲んだ。