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お兄ちゃんといっしょ
第19章 第19章
 遥輝はiPhoneを耳に当ててすぐ、


「もしもし」



 と言った。
 遥輝を囲っているらしいおばさんは、秒で遥輝の着信を受けたらしい。
 永翔は必死で口元を押さえながら肩を震わせている。
 けれど、遥輝のほうは、真剣な表情だ。
 指先は私の奥歯を触っているくせに。



「おつかれ」



 遥輝はまるで、永翔に喋るようなやり方で、42歳のおばさんと話をしていた。



「エリ、起きてた?寝てた?じゃあ起こした?
 うん…うん…
 俺?俺はなんか眠れなくて、暇だったから」


 遥輝の指が…
 爪先が、私の奥歯をカリカリしてる。
 その指を舐めると、遥輝は私を見て、口元で笑った。


「あ、ごめん。やっぱうそ。
 一昨日のエリを思い出して、ムラムラしてた」


 永翔がプハッと息を漏らしたから、遥輝は永翔をジッと睨んだ。
 遥輝の唇が永翔に「ころすぞ」と囁く。
 それから遥輝は電話の向こうのエリに淡々と話を続けた。


「なぁ、あのさぁ。
 こないださぁ、バイマで俺の欲しかったスニーカーを取り扱ってる出品者見つけたって言ったじゃん?」


 遥輝は「うん」と、20回くらい言ったあと、
「俺のサイズだけいっこ、さっき出品されてたんだ。いちまんななせんえん」
 と、言った。
 そしてまた「うん」と5回言ったあと、


「欲しいな」


 と、言った。




 
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