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お兄ちゃんといっしょ
第19章 第19章
 遥輝は溜息をつくと、黙り込んでしまった。
 背中が項垂れている。
「どした?」と尋ねた永翔に、遥輝は溜息混じりに答えた。
 

「なんか…欲しいもんあったらいつでも言えって…遠慮なく…ってさ」



 遥輝の言葉に、永翔はハハッと笑い声を上げた。


「マジで!?すげーじゃん!それならついでに、ゾゾの支払いもしてもらえばいーじゃん」


 永翔はそう言ったが、待てど暮らせど遥輝の返事はなかった。

「ハルキ?」

 恐る恐る永翔は、俯く遥輝の顔を覗き込み、尋ねる。



「…え?いや、なんで落ち込むんだよ?」

「その代わり今度、思い切り露出した格好で来てって。アンダーなしのノーパンで、短パン履いて来いって」

「おっ…それはなかなか…ババア…闇深いな」

「大人はみんな汚れてる」



 永翔は目を丸くして、ゆっくり私の方に振り向いた。
 そしてわざとらしく顔を歪めながら唇だけ動かし、

「こいつ、おっかしいんじゃなぁい」

 と言った。
 お兄ちゃんがいつも嗜好品を吸うときに観ていたアニメ映画の中のキャラクターが言うセリフだ。
 思わずフッと笑うと、それを見て永翔もニコッと笑った。
 そのあとすぐ取り繕うかのように、


「いやぁ…大丈夫大丈夫!
 うん!
 そのババアはそんなに…言うほどは汚くなんかないよ。
 俺なんかさ、ほんとのこと言うと、
 林田にさ、
 お前のオナニー動画送るならユイとのハメ撮り画像送ってやるよって言ってさ。
 林田がノッてきたから、
 送らせるだけ送らせておいて、
 でもユイの画像送ってやる代わりに、
 ユイ本人に林田のオナニー動画送ったんだぞ」


 私には意味の分からない…
 いや、分かりたくもない、
 励ましの言葉を項垂れる遥輝にかけていた。


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