この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
お兄ちゃんといっしょ
第23章 第23章
 育てられた経験も記憶もないから、悲しいとか、ショックとか、そんな感情がまったくない自分が不思議だった。


 私の目の前で飛び降り自殺した男子高校生を思い出す。
 飛び降りる瞬間に目が合った、あの時の瞳が脳裏に焼き付いていて離れない。
 身体をぶるっと震わせ、私は助手席で三角座りをした。



「…パパがお金に困ってたなんて、全然知らなかった」 

 
「そりゃそうだよ。
 誰にも内緒で借金繰り返してたんだから。
 アイツら、あとで金融会社からの請求書見て目玉飛び出すだろうな」



「…なんでお兄ちゃんは知ってるの?」




 お兄ちゃんはしばらく黙り込んだあと、
「うふ」と笑った。




「そっか…奈々にはこの話したことなかったもんな」




 お兄ちゃんはそう言うと、話を始めた。



 
/347ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ