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お兄ちゃんといっしょ
第25章 第25章
 お兄ちゃんの車はじきに、道路沿いを左折。
 レストランの駐車場に入った。 
 食べ放題の焼肉店だ。




「行こうか」



 お兄ちゃんはエンジンを切ると、あくびしながら、薄手のパーカーを羽織って腕を隠していた。



「え…行くって…どこに…?」



 長財布片手に颯爽と出て行こうとするお兄ちゃんに尋ねると、お兄ちゃんは訝しげに私を見つめ返した。



「どこって、焼肉」


「やきにく…?」


 遥輝と顔を見合わせる。
 お兄ちゃんは急かすように言った。



「晩メシ食いに行く約束したろ」



 それだけ言うと、お兄ちゃんはサッサと行ってしまった。
 私と遥輝はもう一度、顔を見合わせるほかなかった。









 
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