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第27章 第27章

　私はもう、どうだっていい気分だった。
　


　私にとっては、どこで誰とセックスしたって、何も変わらない気がした。
　今からするセックスは、「奈々を弄んだことに対する」遥輝への、お兄ちゃんからの制裁ってことらしい。


　つまり、遥輝が遥輝の人生を失わずに済むための行為で、私は巻き込まれているだけなのだ。



　遥輝は私のために、羞恥心や屈辱感に耐え、お兄ちゃんの目の前でセックスするわけじゃない。

　
　自分のために、そうするのだ。