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お兄ちゃんといっしょ
第27章 第27章
遥輝はよほど自分の人生…
進学校に通う運動部の主将であり、医大を受験する出来のいい自分…を諦めきれないらしく。
もはや根性としか言えないメンタルで私を抱きしめると、
「痛い思いさせてごめん」
と言った。
「そんなことないよ!」
大袈裟に首を振り、何かもう一言くらい励ましの言葉を掛けてあげたかったけど、またお兄ちゃんになにか言われるだけだからやめた。
遥輝はしばらく私に抱きついたまま胸に頬をくっつけ、お兄ちゃんがいるのとは反対に顔を向けていた。
どうしようもないから、その大きな背中を黙って撫でる。
「…ほんとに演技じゃなかったよ」
小声で言ったって、真横にいるんだからお兄ちゃんには丸聞こえだし、励ましたところで遥輝が勃起するわけはない。
それでも黙り続けていることは私には出来なかったのだ。
進学校に通う運動部の主将であり、医大を受験する出来のいい自分…を諦めきれないらしく。
もはや根性としか言えないメンタルで私を抱きしめると、
「痛い思いさせてごめん」
と言った。
「そんなことないよ!」
大袈裟に首を振り、何かもう一言くらい励ましの言葉を掛けてあげたかったけど、またお兄ちゃんになにか言われるだけだからやめた。
遥輝はしばらく私に抱きついたまま胸に頬をくっつけ、お兄ちゃんがいるのとは反対に顔を向けていた。
どうしようもないから、その大きな背中を黙って撫でる。
「…ほんとに演技じゃなかったよ」
小声で言ったって、真横にいるんだからお兄ちゃんには丸聞こえだし、励ましたところで遥輝が勃起するわけはない。
それでも黙り続けていることは私には出来なかったのだ。