この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お兄ちゃんといっしょ
第29章 巻き戻し
タイセイは、今度は真面目な顔して言った。
「俺たちだけの宝物みたいな秘密だから。絶対誰にも言わない」
私にしか聞こえないくらいの小さい声だった。
胸が熱くなる。
本当は好きって言いたかったけど、電車が次の駅に止まって、たくさん人が乗り込んできたから我慢した。
ドアが閉まり、また走り出す。
窓の外の景色に見覚えがある。
ううん、この駅、この場所に来たことがある。
私が処女を売った街だ。
誠太郎という男に…2万円で売った…あの。
あれは夏だった。
ほんの半年前の出来事だ。
街が通り過ぎていく。
途中、いくつもの有名塾の看板が流れて行き…
遠くにお兄ちゃんと遥輝の母校が見えた。
走馬灯のように、景色がゆっくりと私の視界から消えてゆく。
遥輝は医大に合格するだろうか。
遥輝におちんこを舐めさせたお兄ちゃんは………。
タイセイの瞳に写り、流れていく景色を見ながら、私はおばあちゃんちに帰った日のことを思い出していた。
「俺たちだけの宝物みたいな秘密だから。絶対誰にも言わない」
私にしか聞こえないくらいの小さい声だった。
胸が熱くなる。
本当は好きって言いたかったけど、電車が次の駅に止まって、たくさん人が乗り込んできたから我慢した。
ドアが閉まり、また走り出す。
窓の外の景色に見覚えがある。
ううん、この駅、この場所に来たことがある。
私が処女を売った街だ。
誠太郎という男に…2万円で売った…あの。
あれは夏だった。
ほんの半年前の出来事だ。
街が通り過ぎていく。
途中、いくつもの有名塾の看板が流れて行き…
遠くにお兄ちゃんと遥輝の母校が見えた。
走馬灯のように、景色がゆっくりと私の視界から消えてゆく。
遥輝は医大に合格するだろうか。
遥輝におちんこを舐めさせたお兄ちゃんは………。
タイセイの瞳に写り、流れていく景色を見ながら、私はおばあちゃんちに帰った日のことを思い出していた。