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お兄ちゃんといっしょ
第4章 第4章
作業着姿の若い男…つまり初めて見る私のお兄ちゃんらしき人物の姿。
お兄ちゃんらしき人物は遠目から見て、意外にも優しそうな雰囲気の人だった。
前科モノなんて聞いていたから、よく街中で見かけるような元ヤン丸出しの、金髪で眉間に皺寄せてるような、もっとイカツイ感じの人かと思っていたのに。
お兄ちゃんらしき男性はのんびりとした動きでリモコンを操作し車をロックすると、一度門の呼び鈴を鳴らした。
しかしすぐ何か思い出したかのように車に駆け戻り、ロックを解除してから今度はトランクにまわり、ドアを開け、中から発泡スチロールの大きいケースを抱えて出ると、再び呼び鈴を鳴らした。
15時頃パート先から帰っていたおばあちゃんには、なにも話していなかった。
だから、おばあちゃんはお兄ちゃんの突然の訪問に心底驚き、半ば腰を抜かしていた。
玄関から若い男性の優しそうな明るい話し声と、おばあちゃんの上ずった動揺した声が聞こえてきたから、私は急いで一階の玄関に駆け下りた。
お兄ちゃんらしき人物は遠目から見て、意外にも優しそうな雰囲気の人だった。
前科モノなんて聞いていたから、よく街中で見かけるような元ヤン丸出しの、金髪で眉間に皺寄せてるような、もっとイカツイ感じの人かと思っていたのに。
お兄ちゃんらしき男性はのんびりとした動きでリモコンを操作し車をロックすると、一度門の呼び鈴を鳴らした。
しかしすぐ何か思い出したかのように車に駆け戻り、ロックを解除してから今度はトランクにまわり、ドアを開け、中から発泡スチロールの大きいケースを抱えて出ると、再び呼び鈴を鳴らした。
15時頃パート先から帰っていたおばあちゃんには、なにも話していなかった。
だから、おばあちゃんはお兄ちゃんの突然の訪問に心底驚き、半ば腰を抜かしていた。
玄関から若い男性の優しそうな明るい話し声と、おばあちゃんの上ずった動揺した声が聞こえてきたから、私は急いで一階の玄関に駆け下りた。