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お兄ちゃんといっしょ
第4章 第4章
「奈々が連絡したの?」
おばあちゃんは口元に手を当てたまま、低い声で私に尋ねた。
私が頷く前にお兄ちゃんが「うん」と答え、ニコニコしながら私を手招きした。そして、
「な、メシ食いに行くか」
と、唐突に誘った。
驚く私、怪訝な顔をするおばあちゃん。
お兄ちゃんは再度ニコニコしながら、
「な、行こうよ」
と私を促した。
「ごめんね龍司、今日はもう夕飯の支度済ませちゃったから」
おばあちゃんはあからさまに怪訝な顔をして、嘘を言いながらお兄ちゃんの目の前に立った。
しかしお兄ちゃんが、
「そうなん?じゃあごちそーになってっていい?俺もこの鮪支度してやるからさ、3人で食おうよ」
と言ったから、おばあちゃんは渋い顔をして黙り込む他なかった。
「ほら、俺とはメシなんか食いたくないんじゃんか。すぐ帰すから。な、奈々。兄ちゃんと行こう」
念を押すようにお兄ちゃんは笑った。
私は頷くほかなかったし、おばあちゃんにも止める権利はなかった。
おばあちゃんは口元に手を当てたまま、低い声で私に尋ねた。
私が頷く前にお兄ちゃんが「うん」と答え、ニコニコしながら私を手招きした。そして、
「な、メシ食いに行くか」
と、唐突に誘った。
驚く私、怪訝な顔をするおばあちゃん。
お兄ちゃんは再度ニコニコしながら、
「な、行こうよ」
と私を促した。
「ごめんね龍司、今日はもう夕飯の支度済ませちゃったから」
おばあちゃんはあからさまに怪訝な顔をして、嘘を言いながらお兄ちゃんの目の前に立った。
しかしお兄ちゃんが、
「そうなん?じゃあごちそーになってっていい?俺もこの鮪支度してやるからさ、3人で食おうよ」
と言ったから、おばあちゃんは渋い顔をして黙り込む他なかった。
「ほら、俺とはメシなんか食いたくないんじゃんか。すぐ帰すから。な、奈々。兄ちゃんと行こう」
念を押すようにお兄ちゃんは笑った。
私は頷くほかなかったし、おばあちゃんにも止める権利はなかった。