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お兄ちゃんといっしょ
第4章 第4章
 アルファードの中は魚と煙草の混じったような不快臭が充満していた。
 おばあちゃんが乗ったら確実に吐くだろうなと感じながら、私は助手席に乗り込んだ。

 9時までには絶対連れて帰りなさいよ、と、お兄ちゃんはおばあちゃんに念を押されていた。
 お兄ちゃんはニコニコしながら「メシ食わすだけだよ」と言っていた。


 お兄ちゃんは運転席に乗り込むや、すぐにダッシュボードから煙草を取り出して口にくわえた。


「ばあちゃん老けたな」


 と呟きながらエンジンをかけ、


「早く死ねばいいのにな」


 と低い声でそう言った。


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