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お兄ちゃんといっしょ
第5章 第5章
様子を伺っていると、背の高い方の男性が、背の低い方の男性の頬をビンタしたのが見えた。
よく見るとそれは、作業着姿のお兄ちゃんだった。
お兄ちゃんは何かを言いながら、再度、目の前にいる男性をビンタした。
見れば、同じように作業着を着た、いかにも柄の悪そうな金髪の若い男性がお兄ちゃんの顔をまっすぐ見つめ、涙目で「すんません、すんません」と繰り返している。
明らかに場違いなところに居合わせてしまった。
どうしようかと思った瞬間、お兄ちゃんが振り向いた。
ぱちんと目が合う。
お兄ちゃんは少し目を丸くして、すぐに私に背を向けた。
私も慌てて物陰に隠れた。
「次やったらマジで殺すからな」
そっと覗いてみると、前掛けを外したお兄ちゃんがそう言って、最後にもう一発、今度はソイツの肩をグーで軽く殴ってから店を出て行くところだった。
お兄ちゃんに殴られた男性は、うなだれながらも店の片付けをはじめていた。
よく見るとそれは、作業着姿のお兄ちゃんだった。
お兄ちゃんは何かを言いながら、再度、目の前にいる男性をビンタした。
見れば、同じように作業着を着た、いかにも柄の悪そうな金髪の若い男性がお兄ちゃんの顔をまっすぐ見つめ、涙目で「すんません、すんません」と繰り返している。
明らかに場違いなところに居合わせてしまった。
どうしようかと思った瞬間、お兄ちゃんが振り向いた。
ぱちんと目が合う。
お兄ちゃんは少し目を丸くして、すぐに私に背を向けた。
私も慌てて物陰に隠れた。
「次やったらマジで殺すからな」
そっと覗いてみると、前掛けを外したお兄ちゃんがそう言って、最後にもう一発、今度はソイツの肩をグーで軽く殴ってから店を出て行くところだった。
お兄ちゃんに殴られた男性は、うなだれながらも店の片付けをはじめていた。