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お兄ちゃんといっしょ
第5章 第5章
 通路の奥をスタスタ歩いていくお兄ちゃんの背中をあとから追い掛ける。
 店からだいぶ離れたところで、お兄ちゃんは急に振り返り、私に駆け寄ってきた。
 
 お兄ちゃんを見上げ、ものを言おうとした私の目の前に、お兄ちゃんは鍵を差し出した。
 車の鍵だ。


「駐車場はこの奥だから。先に乗って待ってな」


 お兄ちゃんは車のナンバーを私に告げると、どこかへ行ってしまった。


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