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お兄ちゃんといっしょ
第5章 第5章
ため息まじりにお兄ちゃんは言った。
「夜の8時に出勤して、帰れんのは昼の2時。
休みもねー。
バイト雇えばワケアリばっかですぐブッチ。
社長は会長の太鼓持ちでまじだせぇし。
先輩はアルチュウでカンコーヘンなのに毎日酔っ払って出勤しやがる。
場内じゃ毎日のようにどっかで誰かと誰かが喧嘩してやがるしさ。
寿司屋は不景気で回転寿司に喰われて、客足は遠のく一方。
なのにこの給料じゃワリに合わねーよ」
ラジオから新しい曲が流れ始める。
透き通るような綺麗な歌声だった。
お兄ちゃんはチャンネルをかえた。
「付き合いも多いしさ。
毎日毎日飲んで騒いで、話す内容はといえば女か博打のことばっか。
何人抱いた、どんなふうに口説いた、どんなプレイをした。
ノータリンな女抱いて満足して、お互い自慢しあうんだ。
ばかみたいだろ。
でも、好き勝手してきた俺がまともに働けるような職場にはさ、こんなやつらしかいねえんだよ、どこ行っても。
ま、しゃーねーわな。
これが、自由に生きるってことなんだから」
「夜の8時に出勤して、帰れんのは昼の2時。
休みもねー。
バイト雇えばワケアリばっかですぐブッチ。
社長は会長の太鼓持ちでまじだせぇし。
先輩はアルチュウでカンコーヘンなのに毎日酔っ払って出勤しやがる。
場内じゃ毎日のようにどっかで誰かと誰かが喧嘩してやがるしさ。
寿司屋は不景気で回転寿司に喰われて、客足は遠のく一方。
なのにこの給料じゃワリに合わねーよ」
ラジオから新しい曲が流れ始める。
透き通るような綺麗な歌声だった。
お兄ちゃんはチャンネルをかえた。
「付き合いも多いしさ。
毎日毎日飲んで騒いで、話す内容はといえば女か博打のことばっか。
何人抱いた、どんなふうに口説いた、どんなプレイをした。
ノータリンな女抱いて満足して、お互い自慢しあうんだ。
ばかみたいだろ。
でも、好き勝手してきた俺がまともに働けるような職場にはさ、こんなやつらしかいねえんだよ、どこ行っても。
ま、しゃーねーわな。
これが、自由に生きるってことなんだから」