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お兄ちゃんといっしょ
第7章 第7章
 胸が爆発しそうなくらい、緊張した。
 緊張しながら、お兄ちゃんに言った。
 それは、半ば勢いで発した言葉だった。


「ごっこなんかじゃないよ。ほんとに、お兄ちゃんのお嫁さんになりたいって思ってる」


 壁時計の秒針がやけに大きく聴こえる。
 密着した部分の感覚がやけにクリアだ。


「私を…お兄ちゃんのお嫁さんにしてほしい」





 どれくらい、お兄ちゃんは黙ってたんだろう。
 黙り込んでいたお兄ちゃんが、うふ、と笑った。
 鼻息が顔にかかる。
 生ぬるい息だった。


「…誰かの嫁さんになるってのはさぁ。ソイツと一心同体になるってことだよ。分かってる?」


 生ぬるい息が、横顔をすべり、首筋に触れ、肩を通り過ぎ、胸元で止まる。
 キャミソールの紐を落としながら、お兄ちゃんが言った。




 

  
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