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お兄ちゃんといっしょ
第7章 第7章
「小6の脳じゃわかんないだろうけどさぁ。
 俺の嫁になるってことはだよ?
 喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、俺を愛し、俺を敬い、俺を慰め、俺を助け、お前のその命ある限り、俺に真心を尽くすってことなんだ。
 イミ、分かってんのか?」


 ふふふ。
 笑った息が、乳首に当たる。


「兄ちゃんが真面目じゃないの、知ってんだろ?」


 お兄ちゃんの手のひらが、私のおっぱいを包む。
 恋い焦がれた、やっと与えられた、お兄ちゃんの衝動。

 
「人生、そんなヤスヤスと決めないほうがいいって。男なんかこの世に35億、転がってんのに。なにも小学生のミソラで…」


 お兄ちゃんの衝動が、本能が、指先が、確かめるように私のおっぱいを撫で回している。
 敏感な乳首が痛くて、でも、座ってられないくらい、気持ちいい。


「やめときなって、俺みたいな男。
 俺はお前の兄貴なんだよ?
 絶対後悔するって。
 保障する。だからもうこんなあそび、このへんでやめとこう。
 おしまいにして、寝よう。
 な?奈々…」


 絶対こうかいなんてしない…。
 お兄ちゃんが好き…。


 自分の声が遠くに聞こえる。
 今までハッキリ意識したこともなく、ただ本能のままお兄ちゃんを求めていた。
 だから、うわ言のように、堰を切ったように、「お兄ちゃんが好き」と素直に繰り返している自分が不思議だった。



 

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