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お兄ちゃんといっしょ
第7章 第7章
 どれくらい、お兄ちゃんに愛の言葉を囁き続けた頃だろう。



「…じゃあ、兄ちゃんを助けてくれる?」



 声がして顔を上げると、お兄ちゃんがまじまじと私の顔を覗き込んでいた。
 前髪の隙間から、お兄ちゃんの真剣な瞳が見えた。


「…助けるって?」
「さっき言ったろ?
 俺の嫁さんになってくれるなら、俺の嫁さんとして、一心同体になった兄ちゃんが困ってるときは絶対助けてくれなきゃいけないってさ」


 暗がりに浮かび上がるお兄ちゃんの瞳は鋭かった。
 私は生唾を飲み込みながら、頷いた。


「…うん」


 それ確認してから、お兄ちゃんはためらいなく言い放った。



「じゃあ、こうしよう。
 お前に会いたいって言ってるヤツがいるんだ。
 いつでもOKだって、すぐに会えるって連絡しといていいな?」



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