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お兄ちゃんといっしょ
第7章 第7章
 それは、心の何処かで予想していた言葉だったのかも知れない。


「これで安心だ。ずーっと会いたい会いたいって言ってたから、ソイツ、絶対喜ぶよ」


 予想していたけれど、信じたくない言葉でもあった。
 次にお兄ちゃんがなにを言うか、聞かなくても分かる気がした。


 俯きながら、お兄ちゃんの手のひらを握り締める。
 それを口元にくっつけて、


「会うって…私は誰と会うの?会ってどうしたらいいの?」
 

 と、お兄ちゃんに尋ねた。
 お兄ちゃんの手は、かさかさだった。



「お前のこと可愛いって言ってるヤツだよ。30代のサラリーマン。
 ソイツと、この“遊びの続き”をして、楽しく遊んでやって欲しいんだ。
 お前がそうしてくれたら、当分のあいだ、兄ちゃんは安心して夜眠ることができるよ」


 悪びれる様子もなく、お兄ちゃんはしれっと言い放った。
 さすがに黙り込んでいると、お兄ちゃんは私の髪を撫でた。


「…そんなカオすんなよ。
 頼むよ。兄ちゃんもいっしょうけんめい頑張ってんだけどさぁ…。
 でも色々うまく行かなくってさぁ。
 いつか貯金が底を尽きるんじゃないかって不安で、最近ますます眠れないんだ」


 お兄ちゃんのモノは、私のおまんこにしっかりくっついたまま、静かに、それでいて力強く、脈動を続けていた。

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