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第12章 【第二部 * Water ring * 】見えない心
追い打ちを掛けるように高橋のでっかい声が、俺の背後から届く。
「俺、何か悪いこと言ったかぁー?!」
無駄にデカイその声に、俺は学食のみんなの視線を一身に浴びるコトになった。
恥ずかしさにヤツの頭を殴ってやろうかと振り返ると、実咲が先に高橋の頭を思いっきり叩いていた。
「馬鹿…高橋!アレのことは黙ってろって…、モトミ、じゃ後で連絡するから…。ォィ、ブッチするなよ」
最悪だ…色仕掛けで教授から免罪符を貰えばなんて、友だちから言われるとは。
一体、どの辺まで例のネットのコトは知れ渡ってるんだろうか…
こうなりゃ、親父の耳に届くのも時間の問題。
頭痛い…
こんなところで凹んでるバヤイじゃないのに。
時間無いんだからホントに…