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第13章 市場？私情介入

グダグダ馬鹿なコトを考えながら、混乱した頭で大学を出ると、そのまま俺は速攻でアパートに帰った。

バイトが休みなのがせめてもの救い。

これから明日の昼休みまでの間に、経済政策の資料５０ページをレポートの残り３枚に纏めなきゃならない。

俺の計画ではこのレポートは今週の初めまでに出来上がってる筈だった。

なのに、またしても不良親父の乱入と、バイトの急な欠員補助のために貴重な時間を奪われて、例の如くギリギリになってしまった。

”日銀の介入が長期的な成功を収めたのは１９８５年のプラザ合意のドル売りと、円が既往最高値をつけた９５年のドル買いくらいのもので…”
”…六月の日銀短観では企業の景況感を業況判断指数が…”

集中して纏めようと思うのに、その度にマナーにしてある携帯がブルブル震えて、俺の駐中力を削ぐ。最初の２回ほど番号を覗いてみたら、案の定バカ友、実咲だった。

（おまえと話してる暇はねーんだ。経政のレポやんなきゃならないんだから）