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第13章 市場?私情介入
俺は実咲のコールをブッチして、再び資料に没頭した。
そして、3度…4度目の着信音。
(うるせーなぁ、いいかげんにしろよ…実咲!)
仕方なく、番号を確かめもしないで電話に出ると、携帯の向こうから聞こえてきたのは実咲とは別人の声。
「もしもし、諸田さん…俺だけど、明日スタジオ撮りにして貰うわけにはいかないかな…チョット調子が…」
一体誰…?
声が聞き取りにくいのは、電波のせいか?
「…もしもし…何…誰…?」
「…あ…俺間違えた?!…ゴメン間違えました」
そのまま、プツリと電話は切れてしまった。
携帯に残ったのは登録していないナンバーだけ。アドレスが登録されてないってコトは、俺の知り合いじゃないってコト?
でも、諸田という名前とその内容から、凡そ相手の察しがついた。
また、ヤツかよ!
どうして、こんな時に狙い澄ましたように間違い電話掛けてくるんだ。これ以上、俺の中を掻き混ぜるのは止めてくれ!