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第13章 市場?私情介入

もう、誰からの電話にも出ないぞ、と俺は固く心に決めて残り30枚の資料に集中した。

夕飯も食べずに纏め続けて、目処が付いたのは夜の11時を半分以上回った頃。漸く何とかなりそうな気配が見えてくる。

すると、途端に腹の虫が鳴った。
冷蔵庫を開けてみても、入っているのはビールと賞味期限不明のナッツくらい。こんな時に限ってインスタントラーメンも缶詰も無い。

この場合、選択肢としては、コンビニで食料を買うか、このまま我慢するか…(メシを炊くという頭はない)

俺は気分転換も兼ねて、外へ出ることにした。
財布を取るついでにベッドの上に投げた携帯も確認してみる。

実咲と…
…ゲッ…与太親父と…着歴はそんなとこか。

あの後、耿輔は電話してこなかったようだ。ホントに間違い電話だったのか。さっきの電話はわざとで、ヤツは確信犯かと思ったのに…。
 
別に、俺には関係ないことだけど。
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