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第13章 市場?私情介入

携帯を玄関に置いて、コンビニに出掛けたのはその直後。とにかくどこでもいいから、ここから逃げ出したかった。携帯を置いて行ったのは、もしヤツから電話が掛かってきても、言う言葉が見付からなかったから。
(声を聞いたところでどうだって言うんだ…別に友だちってほど親しい間柄じゃない)
元気が無いからってどうだって…
俺に何が出来るっていうんだ。
それなのに、コンビニからの帰り道は殆ど小走りになってしまう。
そんなに気になるなら携帯持って出ろよ!
自分でも可笑しい。ホント大馬鹿だ。
階段を一段飛ばしに上ると、鍵も掛けずに出たドアを開けた。玄関に投げた携帯には”着信あり”の表示と、伝言メッセージの預かり記録。再生した声に携帯を持つ手が震えた。
『モトミ…、今電話したろ…?…おまえの声…聞きたい』
たった数秒の短いメッセージ。絞り出すようなその声はいつもの元気な耿輔からはほど遠い。

